女性のワキガの原因と対策 -女性特有のワキガの要因と対策-

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・最近朝起きたときや、運動をした後、疲れたときなど自分のわきから嫌な臭いがしていると感じたり、不安になることがありませんか?それは、ワキガかもしれません。自分からワキガの臭いがしていると思うと、ゾっとすることでしょう。今回は、ワキガとくに女性のワキガについて説明します。

ワキガとは?

・思春期以降に生じる、汗腺、主にわきから生じるチーズやミルクなどの乳製品や生乾きのような臭いが生じることです。原因はさまざまです。第二次性徴期の時期に発症することが多く、女性では12歳~16歳ころに発症します。男性よりも早く発症します。

ワキガの原因

ワキガの原因は、汗を分泌させる汗腺が皮膚の表面の細菌が、汗の成分を分解したり、酸化させたりして生じます。とくに、2つある汗腺のうちアポクリン腺に含まれる脂肪酸が細菌に酸化され、さらにアンモニアなどの臭いが加わることによって、不快な臭いが生じるようになります。

アポクリン腺

汗腺は、エクリン腺とアポクリン腺の2つがあります。エクリン腺は体のいたるところに分布しています。アポクリン腺は、わきの下、乳輪の周囲、生殖器周囲、鼻の脇、などに分布しています。アポクリン腺は脂質やタンパク質や脂肪酸を汗に含み分泌させます。この汗は、皮膚の細菌が分解した臭いを発することによりフェロモンとしても機能しています。アポクリン腺はストレスなどを感じると多く分泌します。

女性とワキガ

・ワキガは思春期を過ぎると発症します。そのため、男性よりも早く女性ではワキガの発症がみられます。また、ワキガは汗の量と関係があります。汗の量が多ければワキガになりやすい傾向があります。汗の量は、ストレスや女性ホルモンの分泌と非常に関係が深くあります。

女性ホルモン

・人体のホルモンは約40種類あると言われており、身体の恒常性の維持や生理活動に働きかけています。そのなかで女性ホルモンは、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2つがあります。2つとも脳にある視床下部というホルモン分泌の司令塔的役割のある場所から分泌の指示を受け分泌されます。ホルモンの分泌は脳の視床下部がコントロールしています。その分泌量はきちんとフィードバック機能がありホルモン量の増減に作用しています。視床下部はストレスに影響を受けやすいという欠点があります。女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンは汗の分泌に関連するホルモンでもあります。その為、ストレスや緊張を受けると汗の分泌が増えるのはこのようなことが理由です。

エストロゲン

・エストロゲンは、思春期より分泌が開始されて30歳代を分泌のピークを迎えます。子宮に作用して子宮内膜を増殖させて厚くさせて、受精卵のベッドを作ります。女性らしさを作るホルモンとして、乳房、乳腺を発達させるほか、皮膚や髪に艶を与え、骨や筋肉を丈夫にして、脳や自律神経の安定などにも作用します。また、エストロゲンの分泌が減少すると発汗量が増加します。これは、ストレスの影響によって生じる結果です。
50歳くらいになるとエストロゲンの分泌量は減少するため、骨粗しょう症が発症しやすくなり、自律神経が不安定になるなどの悪影響を及ぼします。その影響で、エストロゲンが減少すると汗が増えるようになり、ワキガ臭が生じやすくなります。

プロゲステロン

・プロゲステロンもエストロゲン同様、20歳代~30歳代に分泌がピークを迎え、更年期になると分泌は減少していきます。エストロゲンの分泌は体温を上昇させ、食欲を増進させるような働きがあります。そのため、汗の量も増加してワキガ臭が生じやすくなります。

ワキガ対策

・ワキガ対策は、自分でする方法、病院でする方法があります。病院でする方法も保険適用の治療方法と自費治療があります。

自分で出来るワキガ対策

・自分で出来るワキガ対策はあります。ワキガは汗と細菌によって生じるものなので、汗対策と細菌対策がメインとなります。

体質改善

・女性の汗はストレスを感じることによって、分泌量が増加します。なかなかストレスを感じずに生活することは難しいでしょう。ストレス解消できるリラックス法や趣味があると身体の中に、ストレスを溜めこむことなく生活できると思います。また、適度な運動をすることで身体の中に溜まった老廃物を身体の外へ排出できます。そうすることにより、ストレスも解消され、さわやかな汗となりワキガの臭いが生じづらくなります。

また、喫煙、アルコールの摂取についても改善するよう向き合うことで、ワキガの改善にもつながります。食事についても、動物性タンパク質や脂質は臭いの原因になります。和食中心の食生活にすることによって、ワキガの臭いがかなり減少させることができます。

ミョウバン・塩化アルミニウム

ミョウバンにはアルミニウムが含まれます。アルミニウムのイオンが皮膚表面の細菌に対して殺菌する作用や、防水作用があるため汗の発生を防いでくれます。ミョウバンや塩化アルミニウムが含まれたローションなどで脇に塗って対策します。

わき汗パッド

汗と様々な成分が混じり、臭いが拡散されることを防いでくれます。

病院でするワキガ治療

ワキガを無くす方法として一番効果があり、即効性があるのは「ワキガ手術」です。しかし、手術ですのでそれなりのリスクも伴います。保険適応の手術と自費で行う手術、施術があります。

保険診療で出来るワキガ治療

ワキガ治療を保険適応でできる手術方法として、「皮弁法」という手術があります。わきの下の皮膚を切開して、アポクリン腺を含む汗腺を切除します。外科手術ですので、術後痛みや感染する可能性があります。再発はほとんどしないと考えてよいでしょう。費用は3~5万円ほどの負担となります。

自費治療のワキガ治療

保険適応の治療は、効果があるものの切除という外科手術であるため気軽にできません。そして、術後に痛みが出る可能性もあります。自費での治療の場合、できるだけ痛みも無く、直ぐに終わるような優れた手術、施術が望まれます。

ボトックス

ボツリヌス菌をわきの下に注射して汗を抑える治療方法です。効果は、半年~1年程度継続します。内服薬やデオドラントなどが効かなくて、外科手術が嫌だという方に適した治療方法です。治療費は、4万~8万円ほどかかります。

クアドラカット

・皮弁法などのような大きな切開しないといけない点や、傷跡の大きさ、汗腺の取り残しなどの欠点を改善するために開発された術式です。そのため、術後の再発が少なく、手術時間も短くなり、手術後の傷跡もほとんど目立ちません。切開も4mmと小さく、しかも1か所だけで済みます。そこに特殊なカニューレを挿入して汗腺を取り除いていきます。治療費は、両脇で40万~50万円と高額治療となっております。

超音波・高周波など

クアドラカットによる治療方法もかなり優秀で低侵襲な外科治療です。しかし、切開するので少しは痛みが生じます。そのような外科的な痛みや怖さ・不安なく出来る治療方法として、超音波や高周波を用いて、汗腺を破壊してしまう方法を用いた治療法も現在数多くあります。治療費は、30万~50万円ほどかかります。

まとめ

・ワキガは欧米人では、多くの方で発症しているので比較的普通に捉えられえることが多いそうです。しかし、日本人を含むモンゴロイドではワキガは少数派であるため、ワキガ臭は偏見の目で見られることが多々あります。とくに、女性であればそのような状態になれば、精神的にもストレスを多く感じてしまい、よりワキガの臭いも酷くなることでしょう。ワキガで困っていれば、即座に専門の医療機関で相談して、ワキガ対策、治療を行う事をお勧めします。一人で悩まないで、ワキガを治してすがすがしい毎日を送りましょう。

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