もしかしたらこの臭いはワキガなのか?ワキガの原因と対策について

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友人に体臭がするとか、ワキガじゃないかと指摘されることが多くなり、自分がワキガじゃないのかと心配になったという方は少なくないはず。ワキガの原因や対策について意外と知られていないことも多いのではないでしょうか?今回は、ワキガの原因と対策について説明します。

ワキガ

・ワキガは、腋臭症(えきしゅうしょう)と呼ばれ、腋とはわきの下を意味し、わきの下の皮膚には【アポクリン腺】と呼ばれる汗腺が多く分布しており、そこから生じる汗が強く臭いを生じる体質のある人のことをいいます。

症状

・運動した後などに、わきの下から甘酸っぱい、酸っぱい臭いとは異なる特有の臭いが生じます。臭いは個人差があり、ゴボウ、ネギ、納豆、チーズなど様々な特有な臭いが生じます。臭いによっては、他人に非常に不快感を及ぼすが、意外と本人に自覚症状が認められないこともしばしばあります。ワキガ臭の原因となる、アポクリン腺の汗や分泌物は衣類に黄色い染みを作ります。ワキガ臭は、わきのみならず、乳首周囲や生殖器周囲にも多く分布しており、その周囲からもワキガ臭が認められます。ワキガ臭は、他人にとってかなりの不快感を及ぼすため、精神的にワキガ臭悩み過ぎて、精神的な苦痛を生じることとも繋がり、うつ病や精神病を併発してしまうこともあります。ワキガ臭は欧米人に多くみられますが、アジア人では少数派であるため、ある種の社会問題として捉えられることがあります。

診断

・アポクリン腺を切開して確認する方法
・耳垢が湿っている方では、耳の中のアポクリン腺からの汗が原因で耳垢が湿っている為、アポクリン腺が身体にも多くある傾向があります。
・ワキガは優性遺伝をするため、家族にワキガがある方にはワキガが遺伝している場合があります。片方の親がワキガの場合は、50~100%遺伝し、両方の親がワキガの場合は、ほぼ100%遺伝します。
・専門家の嗅覚による官能的試験
などが診断として挙げられます。

原因

・ワキガの臭いの原因は、わきの下に多く分布しているアポクリン腺から分泌される汗が原因であると言われています。アポクリン腺から分泌された汗が皮膚に付着して、皮脂腺やエクリン腺から分泌された汗や皮脂と混ざり合い、これらが皮膚や体毛に存在する雑菌などに分解されてワキガ臭を生じます。わきの下、生殖器、乳輪周囲のアポクリン腺が発達するのは、第二次成長期(性徴)が認められる頃で、一般的にワキガ臭が発生するのが認められるのは、思春期以降であるといわれています。ワキガの臭いの原因として、体質、遺伝、ホルモンバランスの変化、生活習慣、ストレス、食生活などが影響しています。

体質

・汗腺、皮脂腺の多さ、発汗量、皮脂腺からの分泌物の分泌量、新陳代謝の多さなど個人差によりワキガの程度などが異なります。

遺伝

・診断のところにも述べましたが、ワキガは優性遺伝で遺伝子します。そのため、親がワキガであればかなりの確率でワキガを発症します。

ホルモンバランスの変化

・ワキガが発症する時期は、第二次性徴期である小学校高学年~高校生くらいの思春期になる頃に多く認められます。思春期では、女性ホルモン、男性ホルモンともに分泌量が増加して、身体のホルモンバランスの変化が見受けられる時期でもあります。男性ホルモンは発汗量を増加させる作用があり、女性ホルモンは抑える作用があります。このホルモンバランスの変化によってアポクリン腺を刺激して、発汗量の変化(増加)により、ワキガが生じるようになります。

とくに、女性ホルモンではエストロゲンとプロゲステロンというホルモンがあります。エストロゲンは発汗量を抑える作用があり、プロゲステロンは逆に発汗量を増加させる作用があります。女性ホルモンの分泌をコントロールしているのは、脳にある視床下部という部位です。この視床下部は非常にストレスに影響を受けます。ストレスを感じるとホルモンバランスに影響がでます。とくに、思春期はさまざまなストレスを感じやすい為、ホルモンバランスが乱れやすくなります。

生活習慣

・喫煙、アルコールの摂取、肥満などの生活習慣もワキガの原因となります。タバコの成分に含まれるニコチンには、視床下部に影響を与えます。そのため、ホルモンバランスが変化して、発汗量が増加することがあります。

アルコールを摂取すると、体温が上昇する傾向があります。体温が上昇数すると発汗量が増加します。

肥満になると、体に蓄えた脂肪によって体温は上昇しづらくなります。しかし、そのため汗を多くかくことにより、体内の熱を外に発散させています。また、通常の方よりも酸素消費が低く、エネルギーをより糖から得ようとします。その結果、乳酸が生じやすくなりワキガが生じやすくなります。

食生活

・刺激が強い食材は、その刺激の元である物質が汗と共に体外へ発散されてしまいます。そのため、ワキガをより強く臭いを生じさせてしまう原因となります。

にんにく、にら、カレーなどの刺激が強い食べた後は汗と共に臭いを生じる原因となります。にんにく、にらに含まれる【アリシン】という刺激的な成分の影響で、体内で吸収されて汗と一緒に体外へ発散されるためです。

ラードやバターなどの動物性油脂はアポクリン腺を刺激して、汗の分泌量を増やします。また、マーガリンやマヨネーズに含まれるリノール酸のような植物性油脂は、血中コレステロールや中性脂肪が増加し、体内で蓄積されて化学反応を起こして、体臭の原因となります。

ストレス

・ストレスを感じると脳にある視床下部に影響を受けます。視床下部はホルモンの分泌をコントロールしています。とくに、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンは汗の分泌量に作用しています。そのため、ストレスを感じると汗が増加することがあり、その影響がワキガの原因となります。

また、ストレスや緊張を感じると、自律神経の交感神経が優位となり、体温は上昇し、汗の分泌量が増加します。その影響がワキガの原因となります。

汗をかかない

・あまり汗をかかないでいると、体の中に老廃物が蓄積されて、体臭の原因となります。汗をかくことはワキガの原因になりますが、汗をかかないこともワキガの原因になります。

ワキガ対策

ワキガの臭いは、病院で治療する方法や自分でするワキガ臭対策があります。

病院での治療方法

・病院での治療方法は、腋の下のアポクリン腺を切除する方法や、脱毛、ボトックス注射などの方法があります。保険適応で行える方法と自費治療での行う方法とがあります。

皮弁法(アポクリン腺切除)

・皮弁法は、剪除法とも呼ばれ腋の下に局所的な麻酔を注射して、3~4mm切開して、ワキガの原因となるアポクリン腺を切除する手術です。保険適応となりますが、5万ほど掛かります。外科手術ですので術後の疼痛や、切開した傷跡が残り、しこり状のものが残る可能性があります。そして、術後1か月程度肩を上げたりすることは厳禁となります。

クアドラカット法

・皮弁法と同じく、外科的な処置ですが、特殊な器具を用いての治療となります。皮弁法同様麻酔を行い、切開しますが、特殊な器具を用いてアポクリン腺を速やかに除去してしまうため、手術したという感覚がないという方も多く報告されています。但し、自費治療になるため治療費は40万~50万円ほどかかります。術後、2~3週間肩を上げることは厳禁となります。

ミオドライ

・ミオドライは、マイクロ波という周波数の音波によって、皮膚を切らずに皮膚の上から照射して、アポクリン腺などの汗腺を破壊する治療方法です。破壊した汗腺はほぼ再生することがありません。そのため、長期間のワキガへの効果が期待できます。こちらも自費治療になります。金額は、20万~40万円ほどかかります。

脱毛

・レーザーなどで雑菌の繁殖場所になる無駄な毛を取り除きます。ただ、逆に臭いが強くなるなどの逆効果もあります。こちらも自費になりなりますが、金額はまちまちです。

ボトックス

・ボトックスは、ボツリヌス菌を腋の下に注射することにより腺の働きを著しく低下させて、ワキガの臭いが生じることを防ぎます。ただ、永久的な作用は期待できず、何度か注射していくうちに、効果が徐々に低下していくという欠点があります。こちらも自費治療なります。金額は、1回8万~10万円ほどかかります。

自分でするワキガ対策

・ワキガの臭いを一時的に抑える対策や、身体の根本からの改善をしてワキガ対策をする方法、薬剤、デオドラントなどを用いてワキガ対策をする方法など自分でワキガ対策をする方法があります。

食事での対策

・食習慣を改善して、身体の中から体質改善を図り、汗腺、皮脂腺などから分泌する汗などの分泌物に臭いが生じないようにします。腸内環境は身体の健康のバランスをとっています。そのため、腸内環境が乱れると身体の健康に悪影響を及ぼします。肉類を食べていると腸内環境が、悪玉菌が優勢になりやすくなり、口臭や体臭の原因となります。そのため、腸内環境に良い影響を与えるような食事を心がける必要があります。例えば、和食中心な食生活にすると改善できます。和食は基本的に動物性の油を使うことがありません。納豆や味噌や漬物などの発酵食品を多く使うため、腸内環境にかなり優しく、バランスをとることができます。また、よく噛むことにより唾液の分泌の促進により、体の中の活性酸素を減少させることができるため、免疫力も高まり雑菌の働きを予防できます。

生活習慣の改善

・喫煙、アルコールの摂取、肥満などの生活習慣を改善することは、身体の免疫力も改善できます。そうすることにより汗腺、皮脂腺の分泌、分泌物なども正常にすることができ、ワキガの発症を抑えることに繋がります。

新陳代謝の改善

・適度な運動をして新陳代謝を良くすることにより、身体の中の老廃物を体外へ排出し、ワキガ臭を防ぐことに効果があります。

ミョウバン

・ミョウバンは、制汗作用、抗菌作用、防水作用があると言われています。アポクリン腺をミョウバンの持つ、タンパク質変性作用で封じ込め、ミョウバンの金属イオンによって雑菌の活動を防ぎます。そして、ミョウバンの防水作用によって、汗による湿度を低下させて、臭いが生じづらくします。ミョウバン自体ドラッグストアなどで市販されているので、直接塗り込むことや自作でスプレーを作ることもできます。

わき汗パッドやデオドラント

・わき汗パッドを用いて汗による臭いを封じ込め、ワキガ臭がしないようにします。デオドラントも制汗、消臭効果によって一時的にワキガ臭をしないように予防します。

まとめ

・ワキガのほとんどは、体質、遺伝的なものが原因であることが多いです。そのため、まずは食習慣、生活習慣を見直して、規則正しく日常から気を付けることから対策していくことが重要になります。それでも、改善が見込めない場合は、アポクリン腺などの汗腺の切除をするなどの治療をして対策することが、早期にワキガを解決することができます。ワキガで困っている場合は、医科と相談してどのようにすればよいのを検討すると良いでしょう。

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