【体臭の原因別】女性ならではの体臭とは?その原因と対策

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女性の方は、男性の方に比べると本当に様々な事に対して、身だしなみに気を付けていて、常に大変だと思います。習慣的にそのお手入れに対しての気配りや他人への配慮の並々ならない細かなものであると感じます。とくに体臭が気になったり、していると気付いた場合の気持ちは大変落ち込むものでしょう。今回は、女性ならではの体臭、その原因と対策について説明いたします。

女性の体臭の原因

・女性の体臭の原因は様々です。日常的なホルモンバランス(とくに女性ホルモンの影響)、ストレス、汗、生理、妊娠、更年期障害、ダイエットなどが挙げられます。

ホルモンバランス

・人の体には、およそ40種類ものホルモンがあります。その中の女性ホルモンは、【エストロゲン(卵胞ホルモン)】と【プロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあります。この2つの女性ホルモンは脳にある視床下部という場所から、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)というホルモンが分泌されて、このホルモンによって刺激された脳下垂体より卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)という2種類の性腺刺激ホルモンが分泌して、さらにこの性腺刺激ホルモンに刺激されて卵巣から、エストロゲンとプロゲステロンが分泌されます。

ホルモンの分泌は脳がコントロールしています。その分泌量はきちんとフィードバック機能によって分泌量の増減を管理しています。このようなシステムで微量なホルモンの分泌量をコントロールして体の恒常性を維持しています。しかし、様々なストレスの影響を受けやすいという弱点があります。とくに女性であればその繊細な性質であるため、よりストレスの影響が大きくなります。そして、発汗についてのコントロールも女性ホルモンが大きく影響しています。男性ホルモンは発汗させる作用があります。逆に女性ホルモンの分泌の分泌は発汗を押さえる作用があります。女性ホルモンの分泌が低下すると、発汗が抑制されず、男性ホルモンによって発汗が促進されてしまいます。

エストロゲン

・エストロゲンは、思春期に分泌が始まり20歳代後半から30歳代を分泌のピークを迎えます。エストロゲンは子宮に刺激を与えて、子宮内膜を増殖させて肥厚させます。受精卵のベッドを作りことをはじめに、女性らしさを作るホルモンとして、乳房、乳腺を発達させます。そのほかに、皮膚や髪に艶を与え、骨や筋肉を丈夫にさせて、脳や自律神経の安定に作用します。50歳を過ぎるとエストロゲンの分泌量は減少して、骨粗しょう症やリウマチなどになり易くなり、自律神経系が不安定になるなどの悪影響を及ぼすようになります。

エストロゲンは抗酸化作用を持ちます。エストロゲンの抗酸化作用によって、汗腺や皮脂腺の働きをコントロールします。エストロゲンが減少すると、皮脂の分泌が増加して、男性と同じように加齢臭を生じるようになります。

プロゲステロン

・プロゲステロンはエストロゲンと同様に、20歳代~30歳代を分泌のピークを迎えます。更年期になると分泌が減少します。子宮に刺激を与えて、子宮内膜を増殖、肥厚化させて受精卵が着床しやすく整え、妊娠がしやすくなる環境を整えて、妊娠が維持できるように作用します。妊娠した場合は分泌がさらに続き、胎児が発育しやすいように働きかけます。
万が一、妊娠していない場合は分泌量が低下して、子宮内膜を体外へ排出させるように働きかけます。そのほかの作用として、体温の上昇、食欲の増進などが挙げられます。

エストロゲンの作用とは逆に、プロゲステロンは皮脂の分泌を促進させる為、加齢臭を生じやすくさせてしまいます。

ストレス

・女性は様々なストレスを敏感に反応し感じることが多いかと思います。そして、女性ホルモンの分泌の司令塔である、【視床下部】はとくにストレスに影響を受けやすいです。ストレスを感じると女性ホルモンのバランスが崩れてしまいます。そのため、発汗量が多くなり体臭が生じてしまいます。

ストレスによる体臭の臭いは、【甘いような、油臭い、揚げ物ような】という感じです。また、他の体臭の臭いも混じりいろいろな臭いを生じます。また、ストレスを感じると血流が悪くなり易い傾向で、皮脂腺から分泌される脂質が参加するため、埃っぽい臭いやロウソクのような臭いがします。

・体を清潔にして、衣類もしっかり洗濯していても、汗によって体臭が生じてしまうことがあります。ストレスを感じると汗は多く出てしまいがちになります。入浴時に体を洗う際あまり強くこすり過ぎると、肌が乾燥しやすくなり、善玉菌が無くなり発汗時に体臭が生じる原因となります。また、洗体後に体を洗い流すときに洗い残しがあると、雑菌が繁殖しやすくなり発汗時に体臭の原因となるため、優しく洗い流す必要があります。過度の発汗を押さえるクリームを使うと皮脂腺が詰まり、余計に体臭がしてしまう原因となる場合があります。

生理

・生理は、男性と異なる1番のからだの現象といえます。女性が子供産むための現象の1つ考えられています。生理は、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌によってサイクルが決まります。一般的に約4週間(28日~30日)が1サイクルと言われています。そして、生理後、およそ14日に排卵日があります。この生理によって女性の心身に様々な影響を及ぼします。

生理時には、プロゲステロンの分泌が増加し、体温の上昇とともに発汗しやすくなります。さらに、皮脂分泌の盛んになり、汗と皮脂の臭いが混ざり、生理中は体臭が生じやすくなります。また、生理時に女性ホルモンの分泌の関係で乳輪や脇の周りの皮脂腺の分泌の影響で、ワキガ臭的な体臭を生じる方もいます。

妊娠

・女性(人間・生物)で一番大きなイベントの1つとして妊娠があると思います。妊娠すると女性ホルモンのバランスが大きく変化するため、様々な影響が生じます。今まで日常生活では感じられなかったことが生じる為、感じるストレスも尋常ではない場合があります。

妊娠時には女性ホルモンの分泌がかなり増加します。その影響で、体温の上昇とともに発汗しやすくなり、体臭が生じやすくなります。また、乳輪、腋下、肛門、陰部などの周囲にあるアポクリン腺より発汗し、通常の汗腺からの汗とは違いワキガ臭的な体臭を生じます。妊娠すると便秘しがちになるため、腸内の臭いが汗や皮脂とともに分泌されて体臭が生じます。

更年期障害

・40歳後半から60歳前半くらいになると、女性ホルモンの分泌は減少します。そのため、子宮の状態も変化し、それと同時にからだの様々なところにも影響が生じます。また、骨が弱くなり、肌、髪の艶も失ってしまいます。心身ともにバランスが変化します。例えば、エストロゲンの分泌の減少の影響で、自律神経が乱れイライラしやすくなりやすくなる場合があります。自律神経が乱れると女性ホルモンの分泌が乱れ、発汗作用が増進されて体臭を生じやすくなります。抗酸化作用も低下して、新陳代謝も低下し、より体臭が酷いものとなります。

女性が更年期になると、エストロゲンの分泌が減少します。そのため、体内に活性酸素が増殖しやすくなります。活性酸素と脂質が結びつくと過酸化脂質という物質が生じ、活性化脂質がさらにパルミトレイン酸やバクセン酸という不飽和脂肪酸と結びつと、【ノネナール】という物質が皮膚上で生じます。このノネナールは資生堂の研究室が発見し、資生堂の研究者によって加齢臭と名付けられました。

ダイエット

・女性は男性に比べて、体重を気にすることが多いです。そのため、様々なダイエット方法で体重を減らそうと努力を惜しみません。しかし、過度のダイエットを行う事で体重を一気に減少させるため、体が飢餓状態と感じてしまいます。そのため、体のエネルギーを脂肪から得ようとしてしまい、その時生じるケトン体が化学反応して【アセトン】という果物が腐ったような臭いが体臭として生じます。これは、糖尿病患者でも同様な現象として生じます。

体臭の対策方法

・体臭が生じるのを予防する方法、体臭が生じたときに抑える方法など体臭対策の製品がたくさんドラッグストアに陳列されているのを目にすることがあります。それと同様に多くの体臭対策はあるかと思います。体臭対策はその原因に合わせた対策を行う事が重要になります。その代表的な体臭対策について説明します。

汗と皮脂に原因がある場合

・汗と皮脂はいずれも汗腺、皮脂腺という腺から出ます。この腺周囲にブドウ球菌という細菌が乳酸を分解することにより生じる、【ジアセチル】と呼ばれる揮発性のガスが体臭の原因となります。ジアセチルは、バターやチーズのような臭いがします。汗を抑えるのと、ブドウ球菌を減少させることが体臭の対策となります。その為には、体を清潔に保つことが重要になります。まず体を湯船に浸かり毛穴を広げて、洗浄したら、しっかりと洗い流すようにします。からだのこすり過ぎは余計に体臭が増すので、優しく洗うようにしましょう。汗はこまめにふき取り、汗がしみこんだ衣類もこまめに変えるようにします。ベッドカバーや枕カバーも頻繁に変えるようにします。また、ムダ毛があると細菌が繁殖しやすい環境をつくし、臭いを発散させやすくなりますので、こまめにムダ毛の処理をするようにします。

足からの臭いも体臭の原因となります。足にはたくさんの腺があります。また、爪の中は雑菌が繁殖しやすくなります。足のつめはこまめに切る様にし、足を清潔にするようにして臭いが生じるのを防ぎます。

更年期障害・加齢臭

・更年期になると女性ホルモンの分泌の低下とともに、発汗量が増加し、抗酸化作用も低下するため、体臭が著しくなります。更年期になると、イライラしやすくなるため自律神経が交感神経側に作用するようになり、発汗量が増えます。このときの汗はサラサラとした汗ではなく、ネバネバとした感じの汗となります。このネバネバした汗には、乳酸や脂質を多く含み、細菌と反応してノネナールを生じて体臭となります。また、運動不足、エアコンなどによる冷えも汗腺の機能を低下させる原因となり、ネバネバとした汗がでる原因となります。

これらの更年期の体臭の対策として、女性ホルモンの低下が影響していることが多い為、まず婦人科でホルモン検査を受け、あまりにも女性ホルモンが低下しているようであれば、ホルモンの補充治療を受けるといいでしょう。分泌が低下した女性ホルモンを補うために、女性ホルモンのような作用がある【イソフラボン】を多く含む納豆や豆乳のような大豆類を多く摂取するようにしましょう。また、ビタミンC、E、ポリフェノールなどの抗酸化作用(アンチエイジング効果も期待できます。)のある緑色野菜も積極的に摂取するようにしましょう。発汗量の増加には、適度な運動をして汗腺を鍛えるようにして、できるだけ汗をサラサラになるようにしましょう。

まとめ

・女性は男性に比べると、身だしなみとして身体の臭いに対して敏感です。常に臭いに対して何らかの対応を試みているかと思います。そのため、体臭が気になると、より敏感に反応し、よりストレスを感じて体臭が生じやすくなります。そうならない為に、日常から規則正しく生活し、食習慣も気を付けましょう。体、衣服、寝具についても常に清潔にするように心がけましょう。そして、毎日が楽しく過ごせるようにするようにしましょう。

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