おならが臭い!?それって病気かも?おならと病気の関連性について

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おならって、その時によって臭いや音が違いますよね。あまりにおならが出すぎると、病気じゃないかと心配になった方もいるのではないでしょうか。また、臭いが強い時とそうでもない時もあって、気になりませんか。今回は、おならが臭いと病気の危険性があるのかを解説いたします。

1.そもそもおならとは?

おならは、食事や呼吸する際に、空気を一緒に飲み込んでしまったガス
と、食事が胃腸で消化吸収される時に発生するガスで、発酵型ガスと腐敗型ガスのタイプに分かれます。

そして腸内フローラといわれ、腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌が絶妙なバランスを保ち存在していますが、そのバランスを崩すと下痢や便秘、ガスの貯留が増え、腹部膨満感や腹痛など不快感が増強してしまうのです。

発酵型のガスは、イモや豆類を食べた後に出やすいおならで、割と大きな音が出ますが、イモ等に含まれるオリゴ糖は善玉菌のエサとなり、水溶性食物繊維は、便を柔らかくして出しやすくする効果があるため、腸内環境が良くなります。

それとは違い腐敗型のガスは、動物性タンパク質を多く摂取した後に出やすいおならで、悪玉菌のエサであるたんぱく質が分解されてガスが出ます。

腐敗型のガスはたんぱく質を分解して出来たガスなので、インドール、スカトール、アンモニア、硫黄水素などが含まれているため、卵や玉ねぎが腐ったような強いにおいがします。

2.おならが臭い!それってもしかして病気?

病気が原因で便臭に特徴が出ることはありますが、おならのにおいで病気を発見したということはあまり聞いたことがありません。

しかし、がんのにおいを嗅ぎ分ける犬(がん探知犬)が実在していますので、犬の嗅覚をAI(人工知能)化できるようになれば、おならのにおいで病気が診断できる時代がやってくるかもしれません。

基本、おならのにおいは食べ物に影響を受けていますが、強いにおいが続くようであれば、以下の病気の危険性はあります。

2-1.大腸がん

がんは国民2人のうち1人がなる国民病であり、特に大腸がんの発生率が多くなってきていますが、おならの臭いで発見されることはほぼありません。

一部の研究では、健常者と比べると大腸がん患者のおならの臭いは10倍臭いという報告もありますが、実際には「おならが臭いので診察をして欲しい」という方はあまりいません。

早期の場合には、自覚症状がほとんどないため、知らないうちに病状が進行しています。

下血や下痢と便秘を繰り返す・便が細くなるなどの症状がありますが、痔と間違えやすいため、腹痛や激痛が無ければすぐに病院受診をする方はあまりいないのです。

しかし大腸がんは、大腸の粘膜から次第に大腸の壁、そして大腸の壁を破り、腹腔内までに及び全身に及びますので、粘膜に発生したばかりのがんを早期に発見することが重要となります。

つまり大腸カメラ検査の時に発見した場合、早期のがんであればその場で切除ができるため、症状がなくても定期的に健康診断を受けることが望ましいのです。

2-2.便秘症

本来、出すべき糞便を十分かつ快適に排出できないことを便秘症といいます。

男性よりも女性の方が慢性的な便秘症になりやすいのですが、高齢になると「水分不足」や消化管の機能低下、薬剤による影響、基礎疾患などから男性にも便秘症が多くみられるようになります。

便秘症には、排便の回数減によるもの、硬便による排出困難、残便感や腹部膨満感などがあり、食事や生活習慣が影響を与えている場合や、 大腸内に器質的疾患(腫瘍・ポリープ・狭窄・閉塞等)がある他、基礎疾患(パーキンソン病、甲状腺疾患、脊髄損傷等)薬剤などが原因となっている場合があります。

便秘症により大腸内に便が長く貯留していた場合には、大腸菌等の悪玉菌の増殖によりおならの臭いは強くなります。

2-3.過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群とは、下痢型、便秘型、混合型タイプの他に、症状としておならで悩んでいる方もいます。

ただ「おならが多く出る」ではなく、「お腹が張って痛い」「ガスが動いて痛い」「苦しい」など、じーっとしていても、動いても辛いという症状です。

過敏性腸症候群は、大腸内に腫瘍や狭窄がないのにも関わらず、下痢や便秘などの症状が出現する原因や治療法が確立されていない機能性疾患です。

過度なストレスや緊張で、呼吸が乱れてたくさん空気を飲み込んでしまったり、胃腸の運動機能の低下や腸内フローラのバランスの崩れによる腸管にガスが貯留してしまうなどが考えられますが、便秘型のタイプでなければ、おならが「強烈に臭い」ということはありません。

2-4.大腸憩室炎(だいちょうけいしつえん)

大腸憩室炎とは、大腸にできた憩室に便等が入り込んでしまい、炎症が起きたことをいいますが、消化の悪いものや種、繊維質の食品が憩室内で発酵しガスを発生させるため、おならが多くなる場合があります。

3.くさいおならの治療法はあるの?

胃や腸に病気があって、くさい臭いがしている場合は、まずはその原因となっている病気の治療が優先ですが、おならが臭くなるほどの病気であれば、おならよりも別の症状が先に出現することが予測されます。

ですから、普段からおならの臭いが気になるのであれば、食事内容や生活習慣の見直しをしてみましょう。

また一時的に便秘症になって、おならが臭いのであれば、便を出すことでにおいは解消されます。

おならは、通常出て当たり前のため、「出すぎて困る」「臭くて困る」の訴えに対してはは治療されることはありません。

4.おならの臭いを予防したい!

おならは出て当たり前だとしても、できれば臭くないおならにしたいですよね。

おならのにおいを軽減する方法をお伝えいたします。

4-1.食事

硫黄分を多く含む食品は以下の通りですが、ヒトの体に必要な栄養素でもありますから、摂り過ぎには注意をして、適度に摂取することをお勧めいたします。

<硫黄分が多い食品>
・にら
・ニンニク
・牛肉、羊肉
・牛乳
・玉ねぎ など。

逆に摂取した方が良い食品は、オリゴ糖や水溶性食物繊維、不溶性食物繊維を多く含んでいるもので、以下の通りです。

<オリゴ糖、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維が多い食品>
・イモ類
・海藻類
・豆類
・キノコ類
・野菜
・ごぼう
・らっきょう
・大麦、ライ麦 など。

オリゴ糖はビフィズス菌のエサとなり、善玉菌が活発化し、水溶性食物繊維は便を柔らかくし便通を良くしますので、積極的に摂取することをお勧めいたします。

不溶性食物繊維は腸内をきれいする役割を持っていますが、食べ過ぎは食物繊維が腸内に詰まってしまい便秘を誘発させる危険性もありますので、適量を摂取することが基本です。

4-2.ストレス

過度や緊張やストレスは、自律神経のバランスを崩し、神経が興奮状態となってしまいます。

体や神経が戦闘態勢になっていると、胃腸の動きは低下していますので、胃腸に長く食物が留まることになります。

そうすれば、当然便も硬くなり、悪玉菌の増殖が進むため、おならが臭くなります。

4-3.生活習慣

生活習慣の乱れは、いずれ糖尿病や動脈硬化症、高血圧症、脳血管疾患、肥満等になる危険性があり、おならのにおいが臭いなどと言っていられないくらい大変なことが、たくさん待ち受けています。

・暴飲暴食はないか?
・睡眠不足はないか?
・喫煙していないか?
・栄養過多、肥満はないか?
・アルコール多飲していないか? など。

生活習慣病を予防するためにも、自分の生活習慣を見直すことをお勧めいたします。

4-4.運動

適度な運動は、血流を良くします。

私達の体は全身に血管が張り巡らされていますので、血管が丈夫で健やかでないと、細胞が活性化しないため、健康維持も難しくなるのです。

運動は、筋肉低下を防ぎ、血行を良くしますので、当然腸内の動きも活発になり、栄養や水分の吸収がしやすくなり、便秘や下痢を予防してくれます。

4-5.水分

大腸の役割は水分を再吸収することですので、もともと水分が不足していれば、水分の少ない便から水分を吸収しなければなりません。

そうすれば、便はさらに硬くなり出にくくなってしまいます。

出にくくなれば、当然大腸内に長く便が留まることになりますので、においは強くなります。

ですから、便秘を解消するには、もしくは大腸内の環境を良好に保つためには、水分は適量をこまめに摂取しなければなりません。

5.まとめ

おならのにおいが気になる方は、まずは食事内容を確認してみましょう。

食品が分解された時に発生するガスのにおいであることが分かって頂ければ、解決の糸口も見つかりますよね。

それでも、いつもとは全然違う臭いがしたり、そのにおいが続くようであれば消化管のどこかに病気が隠れているかもしれません。

ただ消化管を丈夫で健やかに保ち病気を予防するには、食事内容の改善
便秘や下痢の解消
が基本ですので、自分の生活習慣を一度見直してみることをお勧めいたします。

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