あなたの子供はどれ!? 子供の口臭が気になるときの原因と対策

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お子さんの口のにおいが気になることはありませんか。歯みがきをちゃんとしているのに口臭が取れない時があります。ほとんどの子供の口臭は一時的な口臭で、丁寧に歯を磨いたり、ケアをすることで口臭は治っていきますが、ずっとにおいが気になる口臭の場合は他の原因が潜んでいるのかもしれません。

子供の口臭の主な原因

大人の口臭と言えば、歯周病や胃腸の調子、生活習慣病などが思い浮かびます。子供の口臭にはどのような原因があるのでしょうか。

歯みがき不足

子供の歯は乳歯と永久歯が混在しています。歯並びもまだ整っていないため磨き残しやすいのです。そしてむし歯になるとミュータンス菌から独特のにおいが出てきます。歯垢や歯石も溜まっていくと歯周病菌が繁殖し、歯肉炎や歯周病へとつながっていきます。子供の4割に歯肉炎が起きているという厚生労働省のデータもありますので、親が歯のケアをサポートしてあげることが大切なのです。
歯みがきの時に歯茎から血が出るなどの症状に気が付いたら歯科で診てもらいましょう。虫歯や歯肉炎を早めに治療することができます。園や学校の検診の時期は診察の予約が取りにくくなりますので、気づいた時にすぐ受診して治療していった方が近道です。

口呼吸と舌苔(ぜったい)

舌の表面が白くなる「舌苔」が口臭の原因の場合もあります。もともと子供は唾液量が多く、通常は唾液で雑菌や歯周病菌が自然に洗い流されます。しかし口呼吸などで口の中が乾燥していると雑菌が繁殖しやすく、舌苔として溜まってしまうのです。寝る前に歯みがきしたのに、翌朝子供の口臭が気になる場合は、就寝中に口呼吸になっている可能性があります。免疫力が落ちた時や消化器系の疾患などでも舌苔は出やすくなりますが、口呼吸に気が付いたら時々声をかけ、心配な場合は小児科で相談してみましょう。
舌苔のケアには舌の表面に傷を付けないよう舌苔ケア専用の柔らかいブラシがおすすめです。

ドライマウスとは

口の乾燥が進行し唾液によるバリア機能が低下すると、悪化して「ドライマウス」の状態になります。唾液が常に不足して自浄機能が低下したままでいるとむし歯や歯周病が進行したり、感染症にかかりやすくなります。鼻から深呼吸する練習をしたり、水分をしっかり摂るように心がけましょう。

鼻炎などの鼻トラブル

子供の口臭は口呼吸が原因のものが大半で、口呼吸の大半は鼻のトラブルで起こります。風邪による鼻詰まり以外にも鼻のトラブルは多く、治療が必要な場合があります。

◎副鼻腔炎(蓄膿《ちくのう》症)
感染症などにより鼻の粘膜に炎症が起き、鼻水・鼻づまりが悪化すると、鼻の奥の副鼻腔に膿が溜まることがあります。鼻のトラブルが悪化すると中耳炎を引き起こしますので、処方薬をしっかり服用して治していくことが大切です。

◎アレルギー性鼻炎
鼻の粘膜で起こるアレルギー反応ですが、くしゃみ・鼻水などの症状を繰り返し引き起こす過剰反応です。内服薬や外用薬で改善することができます。

◎アデノイド肥大
鼻の奥にある咽頭扁桃(いんとうへんとう=アデノイド)が大きくなる病気です。アデノイドは扁桃と同じリンパ組織で、肥大すると鼻の空気の通り道が狭くなるため口呼吸になりやすく、鼻声、寝つきが悪くなるなどの症状が出てきます。年齢と共に咽頭扁桃は年相応の大きさに近づいてきますが、低年齢の割に大きすぎると、いびきや睡眠時無呼吸症候群などにつながることもあります。

◎膿栓(のうせん)
扁桃腺付近のウイルスや細菌の死骸が溜まって膿ができ、白い固形となったもので「臭い玉」とも呼ばれます。喉に違和感のある場合は自己判断せず、耳鼻咽喉科で相談してみましょう。

腸の調子

便秘や下痢など腸内環境が悪化しているとき、口臭として影響が出てくることがあります。腸の中の細菌には善玉菌と悪玉菌があり、便秘や下痢の時は悪玉細菌が増えている状態です。細菌や病原菌が優勢になった腸内ではガスも発生しやすく、ガスが腸壁から吸収されて血液を通り呼気に混ざってしまうのです。体臭の原因にもなりますので、ヨーグルトなどの乳酸菌類を食事に加えるなど、家族で腸内環境を改善していきましょう。

免疫力の低下

風邪などで免疫力が低下したり、発熱で体温が上がると口内に雑菌が繁殖しやすくなります。唾液も不足しやすいため水分をしっかり摂りましょう。風邪や発熱による口臭の症状は一時的なものです。日中に充分な水分がとれていれば就寝中の水分不足や朝起きた時の口臭も防ぐことができます。
普段とは違って子どもの口臭がある時、体調や喉の調子を確認すると、熱や病気に気づくことができます。口臭によってお子さんの健康チェックもできるのです。

《注意点と対策法》

子供本人は気づかないまま、口のにおいを友達に指摘されることがあります。また、精神的なストレスや緊張も交感神経が優位になり唾液の分泌量を低下させてしまいます。嫌な経験とならないよう早めに対処していきましょう。
口臭が気になる時にマウスウォッシュなどの薬剤が手軽ですが、使いすぎると唾液も洗い流してしまうので使い過ぎには注意しましょう。また、口臭の客観的な判断は難しいため、気になった時は歯科・小児科を受診してみましょう。

対策(1)仕上げ磨きと歯ブラシの工夫

歯垢が溜まらないように、夜寝る前だけでも丁寧な仕上げ磨きをしてあげましょう。小学生になっても時折、しっかり磨けるようにサポートしてあげます。歯磨きで口の中がキレイになって気持ちいい、という感覚を習慣づけるようにしましょう。
乳歯から永久歯へ生え変わる時期は、歯の大きさも歯並びも不揃いですのでキレイに磨くにはコツがいります。先が細くなった歯ブラシやコンパクトな歯ブラシがおすすめです。
歯磨きを嫌ったり、苦手としているお子さんの場合は、子供用の電動歯ブラシを買ってあげると歯磨きが楽しくなります。磨いた後に虫歯予防のキシリトールのタブレットや歯肉炎・歯周病予防の乳酸菌タブレットをご褒美として食べさせる方法もおすすめです。

対策(2)鼻詰まり・口呼吸の改善

鼻水が出る時はすすり上げず、きちんと鼻をかむように促していきましょう。小さなお子さんの場合は吸出し器を使ったり、お気に入りのキャラクターのポケットティッシュを用意して鼻をかむように促します。
夜間の鼻づまりで眠りにくいと抵抗力も低下しますので、鼻を蒸しタオルで温めたり、すーっとするヴェポラップなどの塗り薬で鼻づまりを解消してあげます。
また、入浴中に鼻をかむ練習をすると、湿度が高いので詰まった鼻も出やすくなります。そっと鼻をかんで鼻の通りをすっきりさせましょう。
口呼吸に慣れていると喉を傷めやすくなります。口呼吸のままでいると空気中の汚れやハウスダスト、微細物質のPM 2.5などが直接体内に入るため健康面にも響いてきます。口を閉じる筋肉の口輪筋を鍛えると無意識に口が開くのを抑えることができますので、おやつを煎餅などの固い食べ物にしたり、「あっかんべー」のポーズで思い切り舌を出す運動をしてみましょう。

対策(3)腸の調子を整える

排便の調子は整っているでしょうか。海藻類などの水溶性食物繊維を含む食品を増やしたり、しっかり遊ぶことで生活リズムを整えていきましょう。
リンゴに含まれるリンゴ酸、キウィやイチゴに含まれているキシリトールには、むし歯や口臭の予防効果があります。オリゴ糖のシロップや、噛んで食べるビフィズス菌サプリなどもおススメです。腸の調子を整えると口臭の改善だけでなく免疫機能・新陳代謝もアップしますので、全身に良い効果が出てきます。

まとめ

子どもの口臭が気になる時は、子どもの不調や健康面に気づくサインだと受け止め、しっかりケアしてあげましょう。病院を受診し、手をかけてあげることで次第に改善していきます。うがい薬でのうがいも口臭に大きな効果があります。健康維持の一環として口臭のケアに取り組んでいきましょう。

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