歯磨きしても臭う謎!原因別口臭を消す方法・対策

Pocket

歯磨きやマウスウォッシュで徹底的に対策しているはずなのに、ちょっと時間が経つとモワッと臭ってくる口臭。

いろいろ試しているのに、消えるどころか悪化する臭い。
「アレの発生源、いったいなんなの?」と、頭を抱えている人も多いのではないでしょうか。

実は口臭の発生原因にも様々な種類があります。
その原因別に対処法を変えていかなくては、根本的な解決は望めません。

今回は口臭が発生する原因や、各原因における対処法をお伝えしていきたいと思います。

【口臭の原因その1・舌苔が取れていない】

舌に付着している汚れは「舌苔」と言って、いわばばい菌の集合体。
この舌苔が十分に取れていないと、口臭が出やすくなります。

舌の色が白く苔の生えているように見えることってありませんか?
あれは、舌苔が多く付着している状態です。

舌苔は細菌・食べカス・上皮のカス・口呼吸・消化器系の疾患・唾液の分泌減少などが原因で発生します。
舌の表面にある、舌乳頭や味蕾といった突起物の間に特に溜まりやすいです。
また、専用の舌クリーナーを使わないと取れにくいとされています。

■対処法

歯ブラシでの舌磨きを行う人もいるようですが、本来歯の様に固いものを磨く為のものなので、舌磨きに使うのはおすすめできません。

歯ブラシで舌を磨くと、舌の表面の舌乳頭や味蕾などに見えない傷が付いてしまいます。

舌乳頭に傷が付くと、その細胞の形に異常をきたしてしまい、逆に舌苔が溜まりやすくなります。
くれぐれも歯ブラシは使わない様に。

舌を磨く時は専用の舌ブラシやクリーナーを使って、優しく撫でるように汚れを取っていくのがベストです。
専用器具がない場合、舌を上顎に軽く擦り付けるマッサージである程度は取る事ができるので、応急処置としては使えます。

また唾液の分泌が増えると舌の自浄作用を促し、汚れが洗い流されるのでおすすめです。
唾液の分泌を増やす方法についても、後から詳しくお伝えしますね。

【口臭の原因その2・歯垢、歯石によるもの】

歯に付着した細菌や代謝物の塊である「歯垢」。
この歯垢が蓄積、腐敗する事で口臭が発生します。

歯垢には以下の2種類があります。

・歯肉縁上プラーク(歯に付くもの)
・歯肉縁下プラーク(歯と歯肉の境目に付くもの)

歯肉縁上プラークは歯の磨き残しやすい場所に多く現れ、歯肉縁下プラークは歯肉と歯の間の奥深く(歯肉溝)に多く現れます。

注意したいのが歯肉縁下プラークです。
これが進行すると歯周病の原因になり、しいては口臭の原因にもなります。

歯垢そのものは歯磨きで簡単に取れるようなものですが、この歯垢が固まって歯石へと進化すると非常に厄介。
歯石は、歯垢が唾液にさらされて石灰化してしまう事で形成されます。

歯石の表面には小さなデコボコや穴がたくさんあり、ここにも細菌が入りこみます。
その結果、虫歯・歯周病などを引き起こし、もちろん口臭の原因にもなります。

歯石にもまた、以下のように2種類あります。

・歯肉縁上歯石(歯肉に近い歯の根元から蓄積)
・歯肉縁下歯石(歯肉溝の奥深くから形成されるもの)

こちらも歯垢と同じく、虫歯・口臭・歯周病の原因になります。

■対処法

歯垢であれば、正しい歯磨きの手順を守っていれば簡単に取り除くことができます。
歯ブラシの毛先を使って取るのが基本ですが、歯の隙間など取りにくい場所は、歯間ブラシ・デンタルフロスなどを使って取るのが望ましいです。

念に念を重ねるなら、仕上げにデンタルリンスやマウスウォッシュを使うのも良いでしょう。
口臭や口内のネバつきがスッキリします。

歯石の方がかなり厄介です。
歯垢は一定期間放置すると、歯石へと変化してしまいます。
早い人なら2日以上放置しただけで、歯石ができてしまうケースも。

歯石を取り除く方法は、歯医者で「スケーリング」という歯石除去を受けるのが1番良い方法です。
「スケーラー」という歯石除去用の道具があれば、ある程度なら自分でも除去が可能なので、あくまでも間に合わせの手段として覚えておくとよいでしょう。

歯石の付着がひどい場合、手術による除去が行われる事も。
歯石の付着の程度を自己判断するのは危険です。手遅れにならないうちに歯医者で処置を受けることをおすすめします。

【口臭の原因その3・膿栓、膿汁によるもの】

喉に異物が引っかかっていたので吐き出してみたら、強烈な悪臭を放つ乳白色の物体が出てきた…なんて事はありませんか?

実はこれは「膿栓」という塊で、扁桃の穴に白血球などの免疫物質と細菌が溜まってできる物です。
潰すとおぞましい悪臭を放つのが特徴的で、もちろん口臭の原因の一つにもなっています。

また、膿栓の液状バージョンともいえる「膿汁」も口臭の原因です。
鼻炎や副鼻腔炎など鼻の疾患や、風邪、粘りのある唾液などが原因で発生します。

特に口臭を起こしやすいとされているのが、扁桃から分泌される粘液(免疫物質)に細菌の死骸などが混じったもの。
固まる事で膿栓へと進化してしまう厄介者です。
舌が白くなりやすい人は、この膿汁が唾液に混じって舌に広がってしまう事が原因であるパターンも。

■対処法

膿汁の発生を予防するなら、鼻づまりの解消や喉うがいが有効です。
理想的なのは1日3回のガラガラうがい。
殺菌作用のあるうがい薬を取り入れても良いですね。

さらに膿汁が固形化することによりできる膿栓は、細菌と免疫細胞の死骸が固形化してできたもの。
膿汁の固形化を防ぐには、口の中を乾燥させない事です。
先ほどお伝えしたガラガラうがいはもちろん、唾液などの水分で膿栓の元を洗い流す習慣をつけるのも大切。

また口内の乾燥予防や唾液の正常な分泌の為、口呼吸ではなく鼻呼吸を心がけましょう。

膿汁・膿栓ともに、常に喉の清潔を保つ事が何よりも確実な改善方法です。

【口臭の原因その4・内臓の不調によるもの】

正しい手順で歯磨きしたり、口腔内を清潔に保っているのに、口臭がおさまらない。
また、歯科医に相談してみても決定的な原因が解明されない。
そんな場合は、内臓疾患を疑ってみましょう。

口臭の原因のほとんどは口内にあると言われています。
ですが時には内臓不調や、以下の様な病的な原因によるものもあるのです。

・各種ガン、食道の疾患、気管支の疾患、扁桃炎、咽頭腫瘍、副鼻腔炎、肝硬変、腎不全、糖尿病、カンジタ感染など

■対処法

原因不明の口臭の裏には、思わぬ病気が隠れている可能性もあります。
日頃の体調におかしな点はないかよく思い返してみることと、また内臓の定期健診も受けるようにしましょう。

特に、今まで嗅いだことのないような不快な悪臭が口からする場合、早めに内科で診てもらうのが望ましいです。

【口臭の原因その5・口の中が乾燥している】

口の中が乾燥する原因には、以下のようなものがあります。

・鼻づまりなどによる口呼吸
・加齢などによる唾液の分泌異常
・ストレス
・唾液腺の異常
・口腔乾燥症(ドライマウス)

唾液には殺菌・自浄作用があり、口臭を防いでくれる効果もありますので、これが減少するとやはり口臭の原因に。

口をずっと開けっ放し、もしくは閉じっぱなしの状態でも、唾液の分泌が減り口内が乾燥しやすくなるので注意が必要です。

さらに要注意なのが「口腔乾燥症(ドライマウス)」ですね。
広い意味だと、口の乾燥を感じる症状すべてのものを指しますが、これが重度のものである場合は特に問題です。

舌が乾燥することで傷が入りやすくなったり、摂食障害・不眠・ストレスの原因にもなるので、もはや口臭どころの話ではなくなります。

口腔乾燥症は、薬の副作用・糖尿病・加齢・自己免疫疾患・ストレスなどが原因で起こります。

■対処法

基本の対処法としては、やはり唾液の分泌を増やすのがベスト。
唾液の分泌により口の中が潤っていれば、自浄作用や殺菌作用が働き、口臭の起きにくい清潔な口腔環境に。

唾液は生まれつき量に個人差がありますが、以下の方法で増やす努力をする事は可能です。

・よく噛んで食べる
・こまめな水分補給
・唾液腺のマッサージ
・舌をよく動かす
・ガムを噛んだり、口の中で転がす

そして最も厄介な「口腔乾燥症(ドライマウス)」。
治療としては生活改善や対症療法が基本となり、症状によっては通院が必要です。

保湿性薬剤・保湿ジェル・マウススプレー・保湿用マウスピースなどを処方してもらえる事も。

自分でできる緩和対策としては、鼻呼吸を心がけたり、水分を積極的にとったりという方法がおすすめ。

【口臭の原因その6・歯周病によるもの】

歯垢や歯石などが原因で、歯茎が炎症を起こす「歯周病」も口臭の原因になります。

歯周病の人には、もともと歯垢や歯垢による生理的口臭がある事がほとんどです。
そこに歯周病による膿が混じるので、さらなる悪臭を放ちます。

歯周病は骨が溶けたり、歯茎が痩せていくという病気です。
目に見える症状としてはこんなものもあります。

・歯茎の腫れ
・歯がグラつく
・歯茎が痩せて歯が長く見えてきた
・歯と歯の隙間が広がってきた
・歯磨きの時に歯茎から血が出る

ちなみに、大人の80%は何らかの歯周病があると言われています。
適切な治療を受けていないと悪化して、細菌が増殖していき膿が出たり、ものを噛むと痛みを伴う事も。

■対処法

歯周病は進行すると「歯周ポケット」という歯茎の隙間が出来てしまいます。
この隙間に食べカスなどが詰まりやすくなり、口臭がより悪化する原因に。

歯周病を改善する為に、歯医者での治療や定期チェックはもちろんなのですが、歯周病緩和用の薬用歯磨き粉を使って歯を磨くことも有効です。

また、歯周病緩和の為の歯磨きのコツが2点あります。

①歯ブラシは指先でつまむように持ちます。鉛筆を持つ力で持つのが基本。
②力を入れてゴシゴシ磨くのは禁止。優しい力で1本1本細かく磨きます。

今まさに歯周病の人も、「自分、歯周病かな?」と感じる人も、ぜひ上記の磨き方を試してみてください。

【まとめ】

口臭別に様々な対処法をお伝えしてきましたが、何よりも1番の予防法となるものは「正しい歯磨き」です。

口腔内は清潔に保っておくに越したことはありません。
歯石の元となる食べカスや歯垢を、毎日の歯磨きで極力取り除いておくのがベスト。

さらに間食や甘いものを食べたり飲んだりした後は、ブクブクうがいが効果的。
甘い食べ物・飲み物は歯にこびりつきやすいので、その都度洗い流すのが望ましいです。

人間誰しも多少の口臭はあるものですが、自分自身で気になってしまう時ほど、安易な自己診断で済ますのは危険。

少なくとも数ヶ月に一回は歯医者へ行き、歯垢や歯石が溜まっていないか定期チェックを受けましょう。

Pocket