口臭が気になって仕方がない、口臭がなかなか治らない!口臭外来へ行く基準とは?

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一度自分の口からする口臭を感じて、気になるとどうすれば良いのだろうかと途方に暮れてしまったという経験はないでしょうか?また、家族や親しい友人などから口臭がすると指摘された場合も同様な気持ちになり、鬱な気分になってしまうでしょう。そのようなときどうすれば良いのか?どのように治せばよいのだろうか?口臭外来について説明していきます。

口臭が気になってしまう原因とは?

・口臭が気になる原因は人によって様々です。前の日の夜ににんにくがいっぱい入った餃子を食べて、翌朝起きたとき気が付く口臭はなかなか激しいものがあります。また、友人と会話をしていて、会話の最中に鼻のまわりに手を当てる仕草が多く感じたり、顔を背けたりすることが多いと、自分の口が臭うのではないかと気になってしまいます。しかし、このような場合、実際口臭がしている場合としていない場合があります。

真性口臭

・真性口臭は、実際に臭いが生じている口臭のことです。社会的許容量を明らかに超える口臭が生じていることで、そのなかでも生理的口臭、病的口臭と分けることができます。

仮性口臭

・仮性口臭は、社会的許容量を超える口臭は認められず、口臭の検査結果に対してカウンセリングをしたり、口臭予防について教育、指導によって改善が認められる口臭をいいます。

口臭恐怖症

・口臭恐怖症は、実際には口臭がしないのに、会話をしている人が鼻に手を当てたり、顔を背ける仕草をしたりすることを見ると、自分の口が臭いっていると思いこんでしまったり、妄想してしまい口臭に対して恐怖心を抱いてしまう症状のことをいいます。これは、精神的、心理的に問題がある場合が多いです。

なかなか治らない口臭とは?

・口臭の原因のほとんどは口腔内にあります。さらに、その原因は歯周病であると言っても過言ではありません。そして、歯周病はほぼすべての日本人が罹患しています。そのため、口臭はほとんどの方で生じています。しかし、その口臭も社会的許容範囲内であったり、検査の結果指導、教育をして改善する場合や、ブラッシングで改善する場合、歯科医院での簡単な歯周病の治療で改善する場合がほとんどです。しかしながら、それでもなかなか改善が認められない口臭はあります。重度歯周病、喫煙者でとくにヘビースモーカーな方、心理的、精神的に問題がある方がそれに当てはまります。

重度歯周病

・歯周病は、痛みを感じずに進行していきます。そのため、痛みや歯のぐらつきなどの症状が生じたときには、かなり歯周病が進行してしまっている場合があります。進行した歯周病の治療はかなり難しく、改善させることがなかなか難しいものとなります。それは、歯を支える歯槽骨が炎症により吸収されてしまい、歯肉と歯槽骨の間に大きなポケットを作ります。その大きくなったポケットの空間に歯周病病原細菌が繁殖しやすい環境となり、さらに歯周病は悪化しやすくなります。一度吸収された歯槽骨を回復することは非常に困難です。近年歯周再生療法が盛んになり、その術式、再生材料も発達して治療成績もかなり向上していますが、それでも進行した歯周病を元通りにすることは、難しいと言われています。そのため、重度の歯周病が原因の口臭はなかなか改善できないという嫌な特徴を持っています。

喫煙者

・喫煙者でとくにヘビースモーカーの方は、ニコチン中毒になっている場合が多いです。そのため、よっぽど酷い健康被害がなければ喫煙をやめることはないでしょう。そのため、歯周病はより悪化し、通常の歯周病で生じる口臭よりもさらに酷くなります。

心理的、精神的に問題がある場合

・心理的、精神的に問題がある場合では、実際に口臭がしないのにも関わらず、口臭がするという強迫観念に追われてしまいます。そのため、通常の口臭治療を行っても改善する可能性は著しく低いため、心療内科などと相談しながらの治療になります。

口臭外来とは?

・口臭外来とは、口臭が気になる方の為の口臭治療専門の外来です。現在、多くの歯科大学の附属病院や耳鼻科や内科に併設されて存在しています。口臭は様々な原因が絡み合うため、口臭治療の専門医をはじめ、歯周病、レーザー治療、補綴処置、虫歯治療、内科、心療内科などの専門医が集まり、口臭治療を行っています。

口臭治療にあたり、まず口臭がどのような原因で、どのような程度なのかを正確に把握する必要があります。口臭を口臭簡易測定器(オーラルクロマ)という機械を用いてグラフ(視覚)や数値化(濃度・質量)して、客観的に評価して、口臭治療にあたります。口臭の原因に合わせて治療をします。また、口臭は全身疾患との関係性も強い為、東洋医学も絡めて治療する場合もあり、漢方を使っての治療が非常に効果的である場合もあります。

治療費は、原則的に完全自費治療の場合が多い傾向です。完全自費治療の場合は、検査代が2000円~4000円(別に説明代で、1000円~3000円かかることがあります。)かかります。検査、治療、薬代を全て含めて12万~15万ほど掛かる場合があります。(但し、それぞれの診療所においてかなり治療方針など治療費が異なります。)

口臭外来へ行く前に

・口臭の原因のおよそ80%が口腔内に原因があると言われています。口臭が気になるようであれば、まずは歯科医院で検査、診断してもらい、治療してもらいましょう。その結果、口臭が改善していなければ、口臭外来へ紹介状を書いてもらい、口臭外来へ行くようにします。

口臭外来へ行く基準

・口臭外来へ行く基準として、歯科医院にて口臭に対しての治療を行っても改善が認められない場合、口腔内、全身疾患に問題がなく口臭がしていると感じられる場合、気になる場合などが挙げられます。基本的には、患者本人が口臭をどうにかしたいと気持ちが強い方であれば、口臭外来で検査してもらい治療することが第一の受診する基準になるかと思います。

また、口臭治療をする必要性として、口臭が原因で全身状態が悪くなることを防ぐことと、口臭が気になり過ぎてコミュニケーションが取れなくなることを防ぐことがあります。口臭を引き起こす歯周病病原細菌は様々な全身疾患に悪影響を及ぼすことがわかってきました。歯周病病原細菌は様々な化学物質に作用したり、【エンドトキシン】を言う【内毒素】を持ち、この内毒素が全身に循環することによって全身に悪影響を及ぼします。口臭があることにより人との会話すら苦痛に感じることが生じるようになります。そうなれば、性格も内向的になり、徐々に社会と距離をとるようになります。自分が自分らしくいられるために口臭は非常に邪魔な存在となります。そのため、口臭で悩むことがないように口臭外来が存在し、すこしでも口臭で悩む患者を口臭から解放されるように口臭治療を行います。このように悩む方が口臭外来で口臭治療を行う基準の1つになるのではないでしょうか。

口臭外来での治療方法

・口臭外来での治療方法は、まず口臭の原因がどこにあるのかについて追及し、検査していきます。その前に、口臭治療の専門医によるカウンセリングをして、口臭がどのようにして、このように感じるかなどを知ってもらう必要があります。検査には、官能試験という検査があります。40cmの距離をとり、筒の中に患者が直接息を吹き、それを専門医が嗅いで口臭の有無、どのような口臭であるかを主観的に評価する方法があります。オーラルクロマやハリメーターなどの口臭測定機器を用いて客観的に口臭の種類、量などを測定して評価する検査があります。このような検査を用いて口臭がどのような原因なのかを診断し、それに基づいて治療を行います。

治療については、検査で得られた結果をもとにして行われます。歯周病での口臭が原因であれば歯周病の治療を行い、虫歯の治療が必要であれば虫歯の治療をします。歯並びが原因であれば、歯並びを矯正治療によって改善する必要があります。診断によっては、上顎洞や扁桃部に慢性炎症がある場合は、切除などの外科的な治療を要する場合もあります。

また東洋医学を併用して口臭治療を行う場合も、まずは口臭測定機器を用いて検査を行い、カウンセリングし、舌の状態を診て全身状態がどのようなのかを診断して、漢方薬を用いて内科的に治療をします。例えば、舌が乾いてしわしわな形態である場合は、口腔内が乾燥して細菌が繁殖している傾向があります。その場合、麦門冬湯(ばくもんどうとう)、清心蓮子飲(セイシンレンシイン)のような漢方薬を用いて体質改善を図りながら、口臭の改善も図り、最終的に口臭測定機器を用いて再評価します。(但し、自費治療になります。)

口臭恐怖症の場合は、心理的、精神的な問題があり口臭が無い場合の治療よりも、かなり難しいものとなります。そのため、東洋医学や心療内科を含めての治療を行う事が多いです。

まとめ

・生理的口臭は誰にでも起こりうる口臭です。また、口臭の原因のほとんどが歯周病にあるため、歯周病は全世界の80%以上の人間が罹患していると言われている為、ほとんどの人で口臭が生じている可能性があります。臭いの量や臭う人の感受性の差もありますが、一度指摘されたり、口臭を感じてしまうと、どなたでも気になるかと思います。そのような場合はまず歯科医院で一度相談や検査をしてもらうことを勧めします。常日頃から口臭に向き合うことは体の健康にもつながります。ただ、あまり気にし過ぎないようにしましょう。

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