今すぐ消したい!女性の口臭の主な原因と対策法

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エレベーターや電車の中で、人の口臭に気が付くことがありますね。女性でも、びっくりする口臭の人がいます。もしかしたら自分も気づいていないだけで本当は臭いのかも。心配な時にすぐ消せる対策法はあるのでしょうか。女性特有の口臭の主な原因を知って対策法を身につけましょう。

どのくらい近づくと臭うもの?

汗なら汗をかいた時が要注意と分かるけれど、口臭はいつ、人にどう思われているのか客観的に分かりません。人の動きを見て、口が臭いと思われたかもと心配になることがあります。
通常、人が臭いで不快感を感じる距離は、相手の顔から30cm以内に接した時です。通常の会話の距離では分かりにくいものですが、女性同士が集まっての会話やエレベーターの中などで臭いが気になる時は、空気中に広がりやすいガス性の口臭が出ている可能性があります。

■口臭の種類

人の表情や自分を避けるような動作を見ると自分の口臭が気になりますが、口臭には原因によって臭いが異なり、対策法も変わってきます。

1.大きな原因がなくても、誰でも臭う場合

起床時の口臭は子供から大人まで誰にでも起きる種類の口臭です。細菌が増殖すると揮発性の硫黄の臭いが出てくるためです。この口臭は、歯みがきで雑菌が除去されたり、水分や食事で唾液と共に流れていくと、急激に弱まります。その他、空腹時や緊張した時、疲労を感じた時にも口臭は発生し、内臓から出た物質が血液を通って口から臭ってきます。このように比較的だれにでも良くある口臭もあるのです。

◎ストレスが原因の口臭
自分自身で強い臭いがあると思い込む人がいますが、ストレスを感じる環境にいると唾液の量が減って口が乾燥し、口臭がきつくなってしまいます。人の動作や表情を見て口臭を心配し、不安感やストレスから、結果的に口臭につながってしまうことがあるのです。
目のドライアイと同じように体内の水分が重要です。ストレスが重なる時はいつも以上に水分補給をしたりガムが噛める時はガムを噛んで唾液を出すようにして、目も口も乾かないように注意しましょう。

2.歯・舌が原因の口臭

口の中で増えた雑菌や、腐敗した食べかすにより発生した口臭の場合はメチルメルカプタンや硫化水素などのガスで、玉ねぎや卵が腐ったような臭いをしています。
舌の表面が白くなる「舌苔(ぜったい)」は胃腸の不調でも発生しますが、舌の上に溜まった雑菌や歯垢内の細菌が原因の場合は、同じガスを発生します。舌苔の細菌数は歯垢よりも圧倒的に多いため、舌の日常的なケアが大切になります。

3.内臓疾患

呼吸器系や消化器系の病気で口臭が起こる場合には臭いに違いが出てきます。
◎胃・・・生ゴミのようなにおい
◎腎臓・・・アンモニア臭
◎糖尿病・・・りんごが腐ったような口臭
◎肝臓・・・するめや魚のような臭い
これらの臭いが気になる場合は疾患も考えられます。健康診断の結果など他の要因も合わせて健康面に注意するようにしましょう。腎臓については疲労が蓄積して機能が低下することがあります。ストレスを解消するためにも休息をしっかり取って健康管理を心がけましょう。

■女性独特の原因による口臭

女性の口臭は男性の口臭と異なります。それは、女性ホルモンの分泌に原因があります。口臭の原因のほとんどは、歯周病病原細菌が生じる揮発性硫化物にあります。その歯周病病原細菌の1つに、プレボテラ・インターメディア(P.i菌)があります。この細菌は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が多くなると刺激されて増殖しやすくなります。P.i菌は、歯肉に炎症を引き起こす作用を持ちます。炎症が起きた歯肉は腫脹し、その部位に他の歯周病病原細菌が増殖しやすくなり、口臭がより生じやすくなります。妊娠するとエストロゲンの分泌は増加するため、妊娠時は【妊娠性歯周炎】と呼ばれます。

女性ホルモンの分泌の司令塔である、視床下部は非常にストレスに影響を受けやすいです。そのため、ストレスを感じるとホルモンの分泌は低下する傾向があります。とくにエストロゲンの分泌が低下すると、自律神経のバランス乱れます。自律神経のバランスが乱れると、交感神経が優勢な状態となるため、唾液の分泌も低下します。唾液の分泌が低下すると、口腔内は乾燥状態となり細菌が繁殖しやすい環境となります。このため、口臭が生じやすい環境となるのです。更年期になり、女性ホルモンの分泌が減少した場合も同様な症状が生じやすくなります。

子供でも大人でも口臭が出てきますが、女性の場合は上述のように妊娠時、月経時、更年期など、女性ホルモンのバランスが変調するときにも口臭が強くなる傾向があります。特に更年期以降は「ドライマウス」の女性の割合が多く、唾液の分泌の減少によって、むし歯や歯周病になりやすく、口臭も強くなることがあります。月経時などは体臭面も気になる所ですが歯磨きなどの歯のケアもしっかり行うようにしましょう。

◎便秘などの体調不良と大腸がん

血液中に流れる成分の臭いが肺を通して吐く息に出てくることがあります。女性に多い便秘ですが、便秘中は腸内に溜まったガスが腸の壁を通りぬけて血液中に入り、肺を通って口から呼気として出てきます。腸の健康は免疫機能ともつながっていますので、各種疾患やガンを防ぐ効果を持っています。近年、女性の「大腸がん」が増えていると指摘されている通り、免疫機能が低下すると重大な影響が出てきます。腸の健康管理に努めるようにしましょう。

■においが強い「歯周病」による口臭

歯に歯垢(しこう)が溜まってくると落とすのが難しく、普通に磨いてもなかなか取れません。長期化すると歯周病になってくるのです。歯周病は強いにおいを放ちます。

◎歯垢・歯周病による口臭

歯垢(プラーク)のうちに磨き落とせていないと、歯垢が固まって歯石となり一層磨き落としにくくなります。歯石が多くなると口臭もしますので、歯茎からの出血など異常があったら歯科を受診しましょう。進行すると歯茎に膿が生じるようになり、独特の口臭が出てきます。歯と歯ぐきの境目に起こる炎症が歯肉炎で、歯肉炎が悪化すると歯がぐらつく歯周炎となります。歯肉炎と歯周炎をとめて「歯周病」と呼びます。

◎歯科受診

虫歯は歯の内部、歯周病は歯茎から膿が出てきます。この膿が非常に強い悪臭のもとです。むし歯のトラブルがない人ほど、何年も歯科医院に通っていないのではないでしょうか。虫歯がない人も年齢を重ねている場合は、予防のために定期的に歯科健診を受診しましょう。歯周病菌の温床となっている歯石を見つけ出し、除去してもらえます。
歯周病菌は血液を介して体内を回るため、全身疾患に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。また、家族内でも感染してしまうため、妊娠中や育児中の大人は積極的に治療していくようにしましょう。

■口臭をすぐに消したい!対策法

口臭が気になって、すぐに消したい時があります。注意の必要なケースもありますので確認してくださいね。

1.《注意》ごまかす方法によっては逆効果

餃子、焼肉、お酒などの飲食物による口臭は一時的なもので、消化とともに無くなります。
ただし、臭いをごまかそうとタバコを吸っている人は臭いよりも煙に注意が必要です。煙臭に敏感な人もいて、衣服に付いた煙のためにノドの痛みを感じて避ける行動をとる人もいます。また、コーヒーの場合、缶コーヒーはミルクなどのタンパク質の成分が含まれていますので、分解されるとにおいの元を増やすことになります。
香水やコロンを使う際も、においが強いと「香害」になってしまいます。ずっと香りが続く柔軟剤もありますが、芳香成分の合わない人もいるため問題視されています。服のにおいも要注意です。

2. 人前でもできる対策法

人と話をしている時や会議中など、口の渇きを感じる時があります。ストレスを感じていると一層口臭が気になってきますので、対策が必要です。

◎マウスウォッシュやサプリメント
即効性が高い口臭サプリメントやガムは、一定時間は効果が持続しますので緊急事態に備えてバッグに常備しておきましょう。歯に潜むトラブルそのものを消すことはできませんが、歯のケアをしっかり行った上で口臭エチケットとして活用していきましょう。

◎歯みがきガム
歯を磨けない時に便利な歯みがきガムは非常に便利なアイテムです。ただし、ガムはあくまでも歯のケアの補助になります。ガムには口内の歯垢(プラーク)を落とす効果はありません。プラークは細菌がバイオフィルムという膜状に集合しているため、歯ブラシなどのナイロン製ブラシでなくては磨いて除去することができないのです。
一時的な効果ですが、普通のガムでも噛んでいると唾液の量が増えますので口内の清浄に役立ちます。特に歯磨きガムの場合は虫歯を予防する「キシリトール」や歯の修復に役立つ成分が配合されています。歯を大切にする方法の一つとして活用しましょう。

◎耳周辺のマッサージと舌のストレッチ
口内の唾液が少ないと雑菌が増えてきます。唾液腺のマッサージで唾液を出すようにしましょう。
耳の下の部分には唾液の分泌を促す耳下腺と呼ばれる唾液腺があります。唾液腺のなかでも最も大きい箇所ですので指でマッサージすると唾液が出やすくなります。
緊張する場面など、人前で口が乾いた等には、舌の運動をしてみましょう。人に気づかれない範囲で舌を左右上下に滑らせます。口を閉じて歯茎に沿って伸ばしていると唾液が出はじめます。

3.胃腸のケア

胃腸の調子が悪いと舌苔も増えやすくなります。吐く息には便秘中に発生したガスだけでなく、便に含まれる水分、我慢しているおならの臭いまで紛れ込みます。腸の調子が悪くなると悪玉菌が優勢となり、腸内フローラのバランスが崩れます。新陳代謝も低下し、美容面だけでなく免疫機能も低下してしまいます。
腸内の細菌群を短期間で大きく変えることは難しいため、胃腸薬や乳酸菌薬などで胃腸の調子を整えるようにしましょう。

4.家での歯磨き

就寝中は歯垢や細菌が増殖していますので、朝食の前に歯を磨くと、毒素を飲みこむことなく排出することができます。歯周病菌の増加を防いで口臭を減らすためにも、就寝前と起床時に重点的に歯みがきするよう心がけましょう。

◎歯ブラシの工夫
歯並びが悪い部分や奥歯など磨きにくい部分は、毛先が届きやすいコンパクトな「タフトブラシ」があります。細い歯間ブラシやタフトブラシを使ってピンポイントで磨いていく方法が確実です。

◎舌磨き
舌磨きも専用ブラシで行い、舌を洗った後はよくうがいをします。雑菌を洗い流し、舌もきれいになると口臭も軽減します。また、うっすら舌についている程度ならば正常範囲内の舌苔です。口臭の原因になるレベルではありませんので、神経質にこすり落とす必要はありません。

5.外での歯みがき

仕事や外出中の昼食後もきちんと歯みがきできれば良いのですが、なかなか磨けない時もあります。
食後はお茶などの飲み物をしっかり飲んで口の中を潤し、時間のある時に歯みがきをしたり、マウスウォッシュやガムでケアしていきましょう。

◎お菓子は要注意
口臭のことを考えると甘いお菓子はデメリットが大きい食べものです。人に勧められると食べないわけにもいかず、その後の口臭も気になります。糖分は雑菌・歯周病菌のえさになりますので、食べる際にはウーロン茶や緑茶などの細菌を洗い流す効果のあるお茶類をセットで飲むようにしましょう。ウーロン茶に含まれるポリフェノール、緑茶のカテキンには殺菌作用があります。
また、ヨーグルトなど乳酸菌を摂取すると口内細菌のバランスを整えてくれます。糖分の少ない乳酸菌製品で口臭対策してみましょう。

■まとめ

多くの女性が自分の口臭を気にしています。気づかないうちに口臭が強くなっていたり、歯周病が進行して臭いを発しているかもしれません。人と近づいて話をする場面などに備えて対策していきましょう。
口臭は生活習慣や健康状態を表す指標でもあります。生活を見直していくことで健康も改善され、口臭のないきれいな息を手に入れることができます。

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