ドライマウスと口臭の関係って?口臭は唾液が影響していた!

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口臭があるかもと、気付いていてもなかなか人には相談できませんよね。口臭の原因はさまざまありますが、その一つにドライマウスがあります。そしてドライマウスになるにも原因があるのをご存知ですか。今回はなぜドライマウスになってしまうのか、またドライマウスになると口臭になるか、どのようにドライマウスと口臭を解消するのかを解説いたします。

◼︎ドライマウスって何?どういう状態が起きているの?

ドライマウスとは、口腔乾燥症といい何らかの原因により唾液の分泌が減少し、口の中が乾燥している状態です。

唾液は消化酵素でもありますが、自浄作用といい汚れを洗い流す役割を持ち合わせていますので、唾液が減少するとさまざまな弊害が起きるわけです。

まずは、口に中の細菌を洗い流すことができませんので、細菌が増殖して産生されて臭いが発生します。

この細菌の増殖は、臭いだけではなく虫歯や歯槽膿漏、歯周病などのリスクも高めますので、唾液の減少だけは避けたいと思いませんか。

ドライマウスの程度にもよりますが、お口がネバネバしてしゃべりにくくなったり、舌がひび割れたりするなど、日常生活にも支障をきたすようになってきます。

こうなってくると、そろそろ対策を考えなければなりません。

◼︎ドライマウスの原因は何?

唾液が減少する原因として、以下のことが考えられていますので、それぞれについて、簡単に解説していきましょう。

1.ストレスによるもの

人はストレスを受けると、体が緊張状態となり、自律神経のバランスが崩れます。

慣れないスピーチを急に頼まれたりすると、口の中がパサパサになり喉がカラカラになった経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これは、防衛本能の一つである交感神経が興奮している状態であり、野生動物でいえばいつでも逃げれるように、鼓動や呼吸を速めているのです。

その交感神経が興奮すると唾液の分泌が減少するため、口が渇き自分では気付きませんが、口臭を発しています。

2.加齢によるもの

高齢になると筋肉量も低下し、水分を体の中に貯めておくことが難しくなりますので、脱水にもなりやすいですし、唾液の分泌量も減少するといわれています。

しかし、単純な機能低下だけではなく、加齢により歯を失ったり、入れ歯の不具合による噛み合わせがうまくいかなくなることで、噛むという刺激が減って唾液の分泌も減少するのです。

歯が抜けていたり、入れ歯が合わないと、硬いものが食べられず、やわらかいものだけを食べるようになり、顎(あご)の筋肉が低下し、さらに唾液腺を刺激する機会が減るという悪循環を引き起こします。

高齢者にとっては、唾液の分泌が減少することで一番気を付けなければならないのは、口腔内で増殖した細菌を、誤嚥してしまい肺炎を引き起こす危険性があることです。

歯を失っても、食事を摂取していなくても、歯磨きや唾液腺を刺激するようなケアを行い、口腔内をいつもきれいにしておくことが重要となります。

また、高齢による各臓器の機能低下から、老廃物が体内に蓄積することで臭いを発している場合もあります。

例えば、腸内環境が悪くなると便秘になり悪臭の元となるガスが発生しますし、肝機能が低下するとアンモニア臭がしたりします。

3.疾患によるもの(糖尿病やシェーグレン症候群など)

糖尿病で血糖値が高い場合には、体の水分が体外に排出されてしまいます。

漬物を作る際に野菜に塩をかけて重しをすると野菜から水分がにじみ出てきますが、糖尿病の方は漬物と同じ原理で、体から水分がドンドンと流れ出ていきます。

その結果、体内の水分不足から唾液の分泌も低下し、口の渇きが強くなります。

糖尿病の方はよく多飲多尿の症状が出て、口渇があるため水分をたくさん飲みますが、飲んでも飲んでも、尿として排出されますので、口渇も脱水は改善されません。

また唾液が減少する病気の一つにシェーグレン症候群という自己免疫疾患があります。

シェーグレン症候群は現代医学でも有効な治療方法がないため、国の難病指定にされています。

症状はドライマウス・ドライアイなどで、男性よりも女性に発症することが多いのが特徴です。

4.薬の影響によるもの

薬の副作用により、唾液の分泌が低下する場合があります。

例えば、利尿剤です。

体に溜まっている水分を排出させる薬ですので、薬の効果があるうちは尿として体外に排出させます。

血圧を下げるお薬の一部や、副交感神経を抑制するお薬は、体内で作られるはずの水分を抑える効果から、唾液の分泌も抑えてしまいます。

薬を飲みはじめてから、口や喉の渇きが出現した場合には、薬の副作用を疑い担当医によく相談してみましょう。

5.口呼吸によるもの

通常、人は鼻呼吸をしていますが、アレルギーや鼻の中が詰まってしまうような場合には、口呼吸を行うしかありません。

空気が乾燥していても、鼻呼吸の場合には鼻腔内通ることで適度に加湿されますが、口呼吸の場合は直接乾燥した空気が入ってしまいますので、どうしても口の中が乾燥してしまいます。

そのため、ドライマウスになってしまうのです。

6.食生活によるもの

現代の食事は、昔と違いあまり噛まなくても食べれる食材が多くなりました。

その結果、噛む筋肉が低下し、脳への刺激があまり伝わらなくなり、唾液の分泌が減少する場合があります。

また、塩分の濃い物や香辛料をたくさん使った食事が好きな方は、喉が渇きドライマウスと同じような状態になってしまいます。

食事の味付けであれば、一時的ですので、常時味の濃いものでなければ問題はありません。

◼︎ドライマウスは解消できるの?

ドライマウスは解消できるのかという疑問ですが、ドライマウスになっている原因を取り除かなければ解決はしません。

1.ドライマウスの原因がストレスの場合

ストレスが原因でドライマウスになっている場合には、楽しみをみつけたり、疲れなどを取る工夫も必要でしょう。

しかし、ストレスが原因で口臭があるとなると、口臭自体がストレスになり、なかなか悪循環から抜け出せなくなる場合もありますよね。

自分の弱みを理解し、その弱点と分かっている部分を強くなるような訓練をしていく必要があるかもしれません。

ただ、過労や睡眠不足の場合には、そういう思考にはなれず、ネガティブになってしまったりしますので、まずは体をゆっくりと休めてから、ストレスの原因を考えてみましょう。

2.ドライマウスが加齢から来ている場合

「歯が抜けている」「入れ歯が合わない」と、原因が分かっている場合には、それをまず解消しましょう。

年を取っていくと、腎臓の機能が低下し、尿を濃縮させる力が弱くなり、水分を体に貯めておく筋肉も少なくなっている方が多いので、水分を摂取すると、すぐ尿意をもよおしトイレに行きたくなります。

尿意が頻繁になるのを嫌がり、水分摂取を制限するようになりますので、脱水になりやすい体になっています。

ですから、尿意が近くなって来たと自覚した場合には、あえて水分を摂取するように心掛けることと、唾液腺を刺激するという意味では、よくしゃべり、よく噛むことをおすすめいたします。

そうすることで、顎の筋肉を弱らせず、いつまでも元気に生活が送れるでしょう。

3.ドライマウスが疾患から来ている場合

疾患の治療が優先です。

治療を行っていく上で、ドライマウスについては担当医によく相談してみましょう。

病気が軽快していかないと、ドライマウスの改善も見込めないからです。

4.ドライマウスが薬から来ている場合

基礎疾患の治療に必要な薬であれば、病気の治療が優先となりますが、たくさんの薬を飲み症状が出現している場合には、担当医に相談してみるのが良いでしょう。

なぜかといいますと、複数の病院に通院している方もいるからです。

同じ病院内で、複数の診療科を受診されている場合には薬剤の管理がしやすいのですが、色々な病院に通院されている方は、同じような薬剤を処方されていたりしても、分からない場合もあります。

中には、「薬が合わないなんて、先生には悪くて言えない」といい、ドライマウスで悩んでいても相談できずに服用している方もいます。

ですから、新しい薬剤が処方されたとか、処方内容が変わってから、ドライマウスが出現した場合には、速やかに相談することをおすすめいたします。

5.ドライマウスが口呼吸から来ている場合

自分は口呼吸だと分かっていれば、口呼吸になっている原因が何から来ているのかをキチンと追及する必要があります。

歯並びや欠歯などから噛み合わせが悪くなり、口が開いてしまっていたり、唇やあごの筋力が弱くなって閉じれなくなっている場合もありますし、アレルギーによるものかもしれません。

単純に「口呼吸だから口臭がある」では解決しないのです。

噛み合わせや欠歯となっている部分を直し、筋肉トレーニングを行わなければ、口呼吸は改善できず、口臭も解消されません。

6.ドライマウスが食生活から来ている場合

食事で改善できる場合は、意外と簡単かもしれません。

よく噛むように意識し、やわらかいものだけではなくしっかりと噛む食材を選ぶことと、口が渇くような味の濃いものを摂取しないようにするだけです。

濃い味のものは、一時的な口渇で済みますが、常時濃い味を好む場合には、血圧が高くなったり、動脈硬化が進行しますので、健康的な生活を望むのでしたら、味付けを改善しなければなりません。

◼︎ドライマウスを予防するためのポイント

ドライマウスを予防するためのポイントは、脳からの指令だけを待っていないで、お口に直接働きかけて、唾液を分泌を促しましょう。

唾液を分泌させるポイントは以下の通りです。

・唾液腺のマッサージを行う。
・ベロを前後に出したり引いたりして刺激する。
・首を前後に動かしたり、左右に動かしてみる。
・飴やガムを噛んでみる。
・声を出したり、歌をうたってみる。
・歯ブラシで頬っぺたの内側から刺激をする。

以上のことは、割と簡単で手軽にできる方法ですので、気になっている方は是非試してみましょう。

それでも唾液の分泌が少ない場合には、人工唾液や口腔用の保湿ジェルなどを使用するという方法もあります。

◼︎まとめ

今回、ドライマウスになってしまう原因とその解消法を解説いたしましたが、参考になりましたでしょうか。

唾液の分泌が減少してしまうドライマウスは、細菌増殖による口臭だけではなく、歯槽膿漏や歯周病、虫歯などのリスクも高めてしまいます。

そうならないためにも、ドライマウスが何から来ているのか、原因が分かっている方は、その原因を取り除くことが先決です。

また唾液分泌を促せば、誰でもドライマウスを軽減したり予防することができますので、口臭に悩まされない日々を過ごすことが可能となるのではないでしょうか。

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