【歯科医師が教える】口臭には何が効くのか!?口臭予防対策にオススメのグッズや方法

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口臭が気になる。でも朝寝坊して、食事も出来ない、歯磨きもできないということは誰にでも1度はあるはずです。しかも、口が臭って気になるのに、そんなことに構っている時間がない、「困った、どうしよう?」と途方にくれてしまいます。そんな口臭を応急処置的になんとか出来るものはないのでしょうか?その他、口臭の目的別、種類別に口臭対策グッズや予防方法について今回説明します。

口臭の種類について

・口臭にはいくつかの種類があり、大きく分類すると、【生理的口臭】、【病的口臭】、「心理的口臭」の3つあります。朝起きたとき、お腹が減っている時、興奮して物事に集中している時などの誰にでも起こるような、生理現象時に生じる口臭を生理的口臭と呼びます。

歯周病や虫歯などの口腔内の病気や、糖尿病や肝疾患、腎障害、消化器系の異常などの全身疾患に原因で生じる口臭を病的口臭といいます。

口臭が実際にはしないのに自分で口臭があると感じてしまったり、気になってしまったり、妄想してしまう、いわゆる【自臭症、口臭恐怖症】などと呼ばれるようなことを心理的口臭と呼びます。今回は、生理的口臭と病的口臭(口腔内)に対して掘り下げて説明します。

生理的口臭

・生理的口臭の原因の1つに唾液の分泌の低下があります。一番わかりやすいものに、朝起きたときに生じる口臭があります。人は寝ている時、起きている時に比べると唾液の分泌が半分以上低下します。

そのため、口腔内の細菌が唾液によって洗浄されずに細菌が増殖しやすい環境となります。また、唾液の抗菌作用も減少するため、さらに細菌にとって住みやすい環境となります。細菌が増殖しやすい環境になると、歯周病病原細菌も増え、歯周病病原細菌が生じる揮発性硫化物によって口臭が生じるようになります。これが、朝起きたとき生じる口臭のメカニズムです。

しかし、朝起きて水を飲んだり、食事をして咀嚼することにより唾液の分泌量が増え、口腔内が乾燥状態から湿った状態に戻り、ブラッシングして、徐々に口腔内が正常状態に戻れば、口臭はほぼしなくなります。(多少口臭があったとしても社会的許量範囲内)

すぐに生理的口臭を無くしたいときには?

どうしても早期に口臭を無くしたい、なんとかしたい場合があると思います。例えば、寝坊して急いで仕事へ行かなくて行けない場合や、面接前で緊張して口の中がカラカラになってしまった場合などがそんな状況ではないでしょうか?

このような状況の口臭は口腔内が乾燥状態にあることが原因なので、まずは口の中を水分で潤すことが1番効果的です。速やかに水分補給を行うようにしましょう。多少時間があれば水分補給後にブラッシングをすれば尚よいでしょう。

万が一、水分補給しても口腔内の乾燥状態が改善できずに、口臭が気になるのであれば、マウスウォッシュを使用することも効果的です。マウスウォッシュの中でも特に【プロフレッシュオーラルリンス(ProFresh)】という製品が非常に効果的です。生理的口臭の臭いの種類のほとんどが、【どぶ臭い】ような揮発性硫化物というガスが原因です。プロフレッシュオーラルリンスは、揮発性硫化物を二酸化塩素という化学物質が選択に排除してくれて、口臭を無くしてくれます。また、塩素は抗菌作用が非常に強い為、口腔内の口臭の原因でもある細菌の活動を弱めてくれます。

生理的口臭を一瞬でどうにかしたい時は、応急処置的に対応できる非常に優れた商品です。ほかに対応策として、通勤までの時間がある場合は、ガムを噛んで咀嚼をして唾液の分泌を促進させて口腔内を潤すという方法で、生理的口臭を現象させる方法や、プロフレッシュよりは効果は落ちますが、【ハイザック】という携帯スプレーの商品があり、それに含まれる塩化亜鉛が口臭を減弱させる効果があり、一時的に口臭を治めることができます。

病的口臭

・病的口臭の口腔内の病気に原因がある場合の原因は、ほとんどの場合が【歯周病】に原因があります。歯周病は歯周病病原細菌が歯周組織に感染することによって、生じる慢性炎症です。

歯周病病原細菌は活動するために、タンパク質やアミノ酸を分解してエネルギーを得ます。その時生じる揮発性硫化物というガスが口臭の原因となります。揮発性硫化物は卵が腐ったような臭いである硫化水素、腐った玉ねぎのような臭いであるメチルメルカプタン、腐ったキャベツの臭いであるジメチルサルファイドなどがあります。いずれも腐った食物のような臭いなので、わかりやすく言えば、生ごみや硫黄的(温泉)な臭いがします。

口腔内の病的口臭予防をするには?

・歯周病の原因は、歯周病病原細菌が含まれた【プラーク】にあります。プラークを如何にして口腔内から無くすことが大切になります。そのために、一番大切な事が食後のブラッシングです。しかし、ブラッシングをただ行うだけでは意味がありません。正しく正確なブラッシングを行わなければいけません。

もし、ブラッシングの仕方が分からなければ、歯科医院にて、歯科医師や歯科衛生士よりブラッシング指導をしてもらい、正しく正確なブラッシングを身に付けなければいけません。身に付けたブラッシングを行う事によってプラークを歯周組織に付着して、歯周病を予防します。

歯周病が進行している場合は口臭も強くなる傾向があります。進行した歯周病に対して治療を行う必要があります。進行した歯周病の歯には【歯石】が付着します。歯石自体に病原性はありませんが、歯石に歯周病病原細菌が付着しやすくなり、そこに繁殖します。

しかも、歯石はプラークみたいにブラッシングでは取り除くことができません。付着した歯石は歯科医院にて専門的な器具を用いて取り除きます。これを【スケーリング(Sc)】と呼びます。さらに、歯の根に付着した歯石を取り除くことを【スケーリングルートルートプレーニング(SRP)】と呼びます。スケーリングもSRPもどちらも歯周病の基本的な治療方法です。これで歯周病の改善が認められない場合は、歯周外科治療と呼ばれる治療をする必要があります。

歯周病による口臭予防に効果的なグッズ

・歯周病予防に一番効果的なことは、ブラッシングです。ブラッシングをより効果的にするためには、使用する歯ブラシの選択が非常に重要になります。より効果的なブラッシングを行う秘訣の1つに1本1本丁寧に磨くことがあります。

意外と1本1本丁寧に磨いている方は少なく、そのため歯周病が進行してしまうこともあります。1本1本丁寧に磨くためには、歯ブラシの先端のヘッドと呼ばれる部分が小さいものを選びます。ヘッドが小さいと細かくブラッシングする意識が高まり、ブラッシングのストロークも小さくなります。そして、毛先も通常の歯ブラシに多い毛先が丸くなった【ラウンド毛】ではなく、毛先が細くなった【テーパード毛】を選択するといいです。

毛先が細くなっていると、歯と歯肉の溝の歯肉溝と呼ばれる部位に毛先が届き、効果的にプラーク、細菌を掻きだすことが可能になります。商品でいうならば、【ライオン デンターシステマシリーズ コンパク】を選択するといいでしょう。

舌に付着した舌苔を取り除くには?

・口腔内の病的口臭が間接的に影響している口臭の原因の1つに【舌苔】があります。舌の表面には乳頭と呼ばれる突起物が無数に存在しています。その特徴的な舌の構造によって、舌の表面にはプラークが付着しやすくなります。この舌に付着したプラークを舌苔といいます。舌の表面が肉眼的に見て黄色くなっている場合は舌苔が付着している状況です。

この舌苔には、porphyromonas gingivalis(P.g菌)と呼ばれる歯周病病原細菌が多く検出されます。P.g 菌は他の歯周病病原細菌と同様タンパク質やアミノ酸を分解して活動のエネルギーを得ます。その時に揮発性硫化物を生じるために口臭の原因となります。そのため、舌苔を取り除くことが口臭予防につながります。

それでは、どのように舌苔を取り除けばいいのでしょうか?ブラッシング時に使用する歯ブラシでも舌苔を取り除くことはできます。しかし、舌にある乳頭は傷つきやすいため、歯ブラシだと傷をつけてしまうこともあります。また、歯ブラシの形態では上手に舌苔を取り除くことが難しいです。

舌苔を効果的に取り除くためには、舌苔除去専用の【舌ブラシ】を用いることをお勧めします。とくに、【GC ジーシー舌フレッシュ】という商品は舌苔除去に非常に効率よく舌を傷つけずに取り除くことが可能です。

まとめ

・口臭を予防することは、健康を維持することにつながります。歯周病は生活習慣病の1つとして最近では考えられており、歯周病が原因で様々な病気を引き起こすことが最近の研究で分かってきました。

また、糖尿病のように歯周病が悪化すると糖尿病も悪化するなど全身疾患との関係性も判明しています。日々の生活習慣、食生活をしっかりしていれば生理的口臭も速やかに減少させることもできます。病的口臭も同様です。

また、喫煙は歯周病に非常に悪い影響を与えます。そして、口臭もタバコに含まれる様々な有害生物によって憎悪させてすさまじい臭いを生じます。口臭を防ぐためにも禁煙することは必要と考えなければいけません。そうすることによって、健康的な毎日を送ることができます。

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